ジュニアテニス、プロを目指すなら年間 1,500 万円が必要!?


(本投稿記事はあくまでも私個人の主観ですので、全てに当てはまるとは限りませんのでご注意下さい)

親目線で、ジュニアテニスを卒業した娘の経験から体験談を公開していこうと考えていますが、最初は何といっても経済的な負担を明確にする必要があるでしょう。「経済的」とはいわゆる「お金」の話ですね。この手の内容は、多くのブログが伏せているような気がしますが、やっぱり「親」としては最大の関心事のはずなんです。

我が娘は、プロ選手を輩出するテニスクラブに所属していました!最初から知っていたわけではなく、入会してから「へぇ~プロ選手が輩出されているんだ~」っていう程度の知識でした。最初からプロ選手になることを目指して、そのテニスクラブに入会しているジュニア選手は少ないと思いますが、それでも「このテニスクラブで練習していればプロになれるかも・・・」と考えているジュニア選手やその親は存在していたと思います。

娘が小学生の終盤に、グループレッスンだけでは不十分(他のジュニア選手よりも上達が遅い・・・)と判断して、一度、コーチに相談したことがあります。いろいろな話をしたのですが印象的だったのはコーチから飛び出した以下の一言・・・

「本格的にやるなら年間 1,500 万円、準備して下さい」

この言葉には、「驚き」を飛び越えて笑ってしまいました。「本格的」という言葉の中には、「プロ選手を今から目指すなら・・・」という意味が含まれていたとは思いますが・・・通常、小学生をもつサラリーマン家庭であれば、世帯収入は年間 1,000 万円もないのが普通でしょう。私は、長女がいて次女がテニスをやっている関係で、周囲の家庭よりも年齢を重ねていたし、サラリーマンといってもコンサルタント業の世界に身をおいていましたから(今もコンサルタントですが・・・)、多少、普通の世帯よりは余裕がありましたが、それにしても年間 1,500 万円なんて捻出することはできません・・・貯金があるわけでもないし・・・

当時は「年間 1,500 万円なんて・・・馬鹿げている・・・」と考えていました。また、ジュニア選手に対してそんな金額を提示するなんて非常識極まりなし、なんて感じていたものです。しかし・・・

今になって振り返るとその金額はまんざら嘘でもないな、と感じています。テニスクラブのレッスン料、それだけでは不足ですからプライベートレッスン料、ラケットやウェアの道具代、試合への参加料、試合への参戦時の交通費や宿泊費(勝てば勝つほど費用は膨らみます)、更に本格的にテニスをするなら海外遠征・・・それこそ湯水のようにお金が飛んでいきます。ジュニア選手は、当然、スポンサーをつけることができません(金銭を受け取ることができない、という意味です)。日本のトップジュニアともなれば、地域のテニス協会や日本テニス協会のファンドという仕組みで多少は補助が出るようですが、それでも経費の問題が全て無くなる訳ではありませんから。

実際に年間 1,500 万円準備できたとしても、プロ選手になれるかどうかは確定することができませんから、いわゆる「投資」とか「ギャンブル」に近い。我が子とはいえ、流石にそこまでの覚悟ができる家庭は少ないでしょう。家庭の経済的な負担を減らすためにプロへ転向するなんてことは本末転倒ですし。

私は、勝手に「1項目、年間 50 万円の法則」なんて言っていたのですが・・・だって・・・

  • グループレッスン料:年間 50 万円
  • プライベートレッスン料:年間 50 万円
  • 道具代(ラケット、ウェア、テニスシューズ、・・・):年間 50 万円
  • 大会参加による経費(大会参加費、交通費、宿泊費・・・):年間 50 万円
  • 海外遠征費:年間 50 万円

上記だけでも年間 250 万円也!一般的なジュニアテニス選手でも簡単に言うと上記のような費用を覚悟する必要があります。しかも「最低限」と考える必要があります。これって、決して大袈裟ではない。特に大会への参加は、全国レベルになれば、交通費や宿泊費が必要になります。強くなればなるほど、ラケットのガットは切れるし、シューズは擦り切れるし、とお金がかさみます。

我が娘もジュニア選手時代に2度(中学生の時と高校生の時)、全国大会へ進みましたが、一度は名古屋、一度は博多でした。千葉県から試合会場まで行くのですから・・・当然、交通費や宿泊費が掛かる!何も選手だけが行くのであれば一人分でいいわけですが、やっぱり上位の大会では「親」も観戦したいですよね!経験として、娘が高校の時は、選手の費用は全額高校が負担してくれましたが、当然ですが選手の分だけ。開会式、1回戦、2回戦と勝ち上がりましたが・・・ざっくり、1 大会で 30 万円が飛んでいきました。

ジュニア選手の親・・・弁護士に医師、会社経営者や個人事業主・・・サラリーマン世帯からの選手が少ないのはこうしたことが原因である、と信じている私です。「本格的」にテニスをやらせるためには、より上位の大会や海外遠征、更にはプライベートで海外での練習や外国人コーチ・・・もうそうなるとサラリーマン家庭では不可能に近くなる・・・そして、本格的にやってもプロ選手になれるかどうかは本人次第・・・「ギャンブル」と感じても仕方ないでしょう・・・

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4 comments

  1. Zero Cool より:

    高1父さん
    コメント、有難うございます。
    経済面でのサポートは親にとっては本当に深刻ですよね!
    ただ、セカンドオピニオンというのもあるようですから、別のコーチに相談する事も考えた方が良いかもしれません。我が家では、そうしたオプションを考える余裕がありませんでしたから。子供の可能性を信じたい・・・しかし、我々親としては限界もある・・・これが現実なんですよね。どこの家庭も同じですよね・・・

  2. 高1父 より:

    こんにちは
    先週次男のコーチと今後の話をしましたが、やはりお金の話は我々にとって深刻です。
    今は海外に住んでおり、コスト的には日本で同じ事をするより安上がりです。が、それでもテニスレッスン、フィジカルトレーニング(いわゆる筋トレ)、メンタルトレーニングで年間予算が約3万ドル。アスリート専門校(1日3時間授業+ネット)への転校を薦められましたが、家内会議で結局普通の学校を継続。とすると他の選手と別プログラムをこれから組む必要あり。。。多分コストは+。。
    当然遠征はどこに行くかによって大きく変わりますが、1回XX千ドルとか。。。どこまで資金的に付いて行けるかかなり頭の痛い 問題です。
    地元の子の中では、上記の約3万ドルについては国のスポーツ支援プログラムで全額補助を受けれる子もいます。(当然ですが、外国人は対象外)別途民間企業が直接支援してくれるケースもありますが、華々しい戦績等々が恐らく必要なのでこれも困難
    今の場所がうまく合っているのか、コーチが上手なのか、こちらに来てかなり上達しているのは見ていて実感できますので、出来る限り今の環境を継続してあげたいのは山々ですが、近い将来どこかで撤退することになるかも。。 と悶々としております。

  3. Zero Cool より:

    Kさん
    コメント、有難うございます。私は、プロ選手というのはあくまでも結果であって、やっぱりせっかくテニスというスポーツを選択したんですから、生涯テニスを実践して欲しいな~って思っています。プロ選手になることだけがテニスではないと思うんですよね。当然そうした選手も多いとは思いますが・・・

    それにしても内容の濃いコメントで嬉しい限りです。いづれ、投稿記事として紹介させて頂きますね!

  4. K(ケイ) より:

    実体験をお持ちなので説得力がありますね!?
    投資を回収するのはギャンブルというよりは宝くじ1等並みの確率と言って良いかもしれませんね?

    当然、裕福な家庭の方が有利なのは明白です。そもそもある程度余裕がなければジュニア(10歳以下くらい)からテニスを始めよう(習う)なんて考えることはないでしょう。ちなみに私(一般中流家庭)は中学校の「部活」で「軟式テニス」なるものが最初の入り口でした…(T_T)

    経費をかければ有利には違いありませんが、かけた分がそのまま差になる訳ではないのが辛い所です。一番は本人の自助努力にかかっているかもしれません。だからこそ、私は「セルフコーチング」を提唱しています。

    http://love-30.cocolog-nifty.com/blog/cat39484131/index.html

    自分で自分をコーチできるような感覚なのですが、まだうまく説明できません(悪しからず)。
    漫画「週刊少年サンデー」で連載中の「ベイビーステップ」という作品が非常に具体的に表してくれていると思います。初めて数ヶ月であのレベルに行ける部分はいかにも漫画ですが…^^;

    一部のトップクラスがナショナルチームとして支援を受ける以外にも、埋もれた逸材を拾い上げる奨学金の制度などが確立されることを望まれます。
         ↓
    http://love-30.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/2-f5fb.html

    プロになるという事は如何にリスクが高いのか(なるだけなら実は簡単ですが)…ただ単に「テニスが好きだから」という理由だけでは充分でない、もっともっと高いモチベーションが無ければ…あまりお勧めは出来ません。
    だからこそジュニアでテニスを「卒業」(親が応援できない状況ではリタイアもやむを得ない所なのでしょう)する子たちが多いのでしょう。決して間違ってはいないと思いますよ(寂しいですが)。

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