Archive for 2010年09月12日

サービスの重要性を認識すること!

「US オープン 2010」も残すところ男子決勝のみとなりましたね!フェデラーが準決勝で敗退となったので、個人的にはちょっと興味が薄れてしまいましたが、それでもテニスファンとしては、結果が気になります。

さて、「US オープン」の女子は、「Kim Clijsters::キム・クライシュテルス」選手の2連覇で幕を閉じましたが、アメリカでは、やはり昨年活躍の「Melanie Oudin::メラニー・オーディン メラニー・ウダン」[1]選手に注目が集まったようですが、残念ながら2回戦で敗退・・・そうしたオーディン選手の試合を分析した記事があります。ちょっと引用してみましょう。

She had committed 38 unforced errors while striking nine winners, including one ace. Although she had only one double fault, Oudin won 49% of her first-serve points and a woeful 32% of her second-serve points. Bondarenko, by comparison, won 53% of first-serve points and an incredible 63% of second-serve points, demonstrating the importance of serving, even though neither player has a particularly big or effective serve.

(中略)

But the statistics from this match point to a painful truth: Oudin, ranked No. 43, must learn to serve to become a Top 30 player on the tour. Although it may sound like a formidable task, other players — most notably Elena Dementieva — have overcome flawed serving motions. Oudin has a superb coach in Brian de Villiers. Most important, she has the heart and desire to put in the work.

(Resource: “NYTimes.com::Oudin Falls Short at U.S. Open Against Bondarenko“)

簡単に言ってしまえば、「WTA Top 30 に入るためには、オーディン選手はそのためのサーブを習得せよ」と言っているのですが、こうして統計分析を通して、何を向上させなければいけないかを指摘されている間は良いのでしょうね!

プロフェッショナルでさえ、勝つためのサーブを習得せよと指摘されているわけですから、ジュニア選手は、もっともっとサーブを重要視した方がいいのかもしれません。と言うより、我が娘、ダブルフォルトが多過ぎるし!サーブの調子で、その試合のメンタル面でも影響があるようでは、まだまだですね!

PDF File「NYTimes::Oudin Falls Short at U.S. Open Against Bondarenko」
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脚注:[1] メラニー・ウダン
本投稿記事公開時、「Melanie Oudin::メラニー・オーディン」と表記しましたが、正しくは、メラニー・ウダンだそうです。コメント欄に記載されていますが、「亀の子iwa」さんより以下のご指摘を頂きました。

「昨年の全米等で本人がインタビューで「メラニー・ウダン(ウーダン)」と呼んでほしいと世界中のメディアに話し、以来テレビ、雑誌・新聞等では、メラニー・ウダンという発音・表記が一般的

本投稿記事も、上記に従って、本文中の表記を訂正致しました。

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プロテニスプレーヤ収支:支出編

(以前公開した投稿記事を再掲載しています)

一つ前の投稿記事で、「プロテニスプレーヤ収支:収入編」を公開しました。前回同様、神谷宗之介という弁護士の先生の平成 17 年度の「日本スポーツ法学会」で論文である「100-SPORTS LAW JAPAN-」をベースにしています。

早速ですが、プロテニスプレーヤの支出として以下の項目をリストし、それぞれの項目に対して記述説明があります。

  1. 旅費
    テニスプレーヤーにとって最も大きな負担となるのが、旅費であると言われている。特に世界各地を転戦する選手の場合、飛行機代金及び宿泊費は全体の支出の内の約 50% をしめると言われている。また、コーチを同伴する場合には、当該コーチの旅費も考慮しなければならず、負担額は倍増する。
  2. コーチへの報酬・日当
    トッププロとして勝ち抜くためには、第三者としてのアドバイスを提供し、且つ、対戦相手のテニスを分析する存在としてのコーチを欠くことはできない。これに加え、女子選手にとっては、治安の悪い地域での試合ではボディガードとしての副次的効果も期待でき、コーチは欠かせない存在となっている。(中略) 日本のトップランカーについているコーチが得ている報酬(実費を除く)の平均は約 300 ~ 700 万円程度と言われている。また、選手の肉体を改善する役割を担うトレーナーについては 1 回の治療・指導で約 6,000 円 ~ 8,000 円程度かかるそうである。
  3. 練習場の確保
    テニスコート、トレーニングジムの確保も選手にとっては不可欠の問題である。テニスコートについては、学生時代やジュニア時代に世話になった大学やテニススクールを利用し、費用を削減することができる。
  4. ガットの張り替え
    ガットの張り替え費用は職人に依頼することになるため、毎回数千円が必要となる。選手が放つ球種や練習量にもよるが、平均的には 1 日 1 回はガットを張り替えることになるであろうから、仮に1年間 300 日テニスをするとなると、40 万~ 60 万円の費用計算となる。
  5. スポーツマネージメント会社への支払
    近年、いわゆる選手のスポンサー探し、マスメディアへの売り込みや知的財産権(パブリシティ権や著作権)の管理を引き受け、その対価としてマネージメント料を受領する、いわゆるスポーツマネージメント会社が台頭してきている。このような企業は、上記業務の対価として一定のマネージメント料、又は、スポンサー企業からのスポンサー料に一定率を乗じた金額を受領することによって利益を上げている。

上記から、マネージメント会社を利用ぜず、自分でテニスを実践しようと考えると、支出として(遠征方法にもよりますが)、平均 1,000 万円 ~ 1,200 万円が支出になりそうです。即ち、賞金とスポンサー契約による収入がそれ以上ないと、プロ選手として活動するのはかなり厳しい・・・

プロテニスプレーヤ収支:収入編

(以前、公開した投稿記事の再掲載です)

プロテニスプレーヤの収入・・・他のプロスポーツに比べて、情報がとても閉鎖的!?なプロテニスプレーヤの収入ですが、やっぱり気になるところです(って、私だけかな・・・こうした現実的な内容を気にしているのは・・・)。この収入に関しては、神谷宗之介という弁護士の先生が、高校生時代にテニスをやっていたという実績からプロテニスプレーヤーを研究対象として、平成 17 年度の「日本スポーツ法学会」で論文を発表し、その内容が「100-SPORTS LAW JAPAN-」としてウェブページで公開されています。何度か個人的にも取り上げたことがありますが、とても参考になりますので、自分の覚書として抜粋して掲載していきます。

論文には、プロテニスプレーヤの収入源は、現状は大きく分けて、当然ですが大会等で獲得する賞金とスポンサー契約による収入という 2 種類があります。まずは、賞金から記述しておきましょう。

賞金による収入

まずは、プロテニス選手の現実が記述されています。全てのプロテニス選手が同じ状況とは言えないと思いますが、下記のような現実があることは認識しておく必要があるでしょう。

競技人口は比較的多いにもかかわらず、テニスやゴルフのプロは一部の人気選手を除き、経済的に非常に苦しい競技生活を強いられている。その主因は、世界に通用するスター選手が存在しないことや運動能力の高い選手が人気スポーツに惹かれてしまうということもあろうが、日本の上位で活躍する選手が資金難により世界を転戦できないという問題もあると思われる。特にテニスの場合、世界ランキングをあげるためには、毎週世界各地で行われている試合にできる限り出場しなければならない。そして、団体スポーツのようにチームがその滞在費を確保してくれるスポーツとは事情が異なり、個人スポーツであるテニスにおいては、旅費、滞在費は全て自分の責任で調達しなければならない。

上記で指摘されているゴルフは、日本で転戦していても、トーナメントは毎週ありますから、本戦へ進出すればある程度の収入は確保できます。ただ、プロスポーツですから、どんな競技でも勝たなければ収入が無いのは同じです。ただテニスの場合、生活できるような賞金を確保するためには、やはり ATP や WTA のポイントを獲得する必要がありますね。そんな状況は下記の通り。

全てのテニスプレーヤーの憧れはウィンブルドンに代表される四大大会 (グランドスラム大会) に出場することである。この四大大会に出場するためには、ワイルドカードなどを除き、ATP ランキング (または WTA ランキング) を最低でも 300 位以内とした上で予選から勝ち上がるか、同ランキングを 150 以内に高め、本戦にストレートインするほかない。従って、四大大会出場を目指すテニス選手は、ATP ランキング (WTA ランキング) を高めることに集中するのである。そして、選手は、各自のレベルに応じた大会に出場し、勝利を重ねていくことにより ATP ランキング (WTA ランキング) を高めていくことになる。

上記、目安になるランキングは、ATP や WTA によっても相違しているだろうし、毎年基準が違っていますから、あくまでも基準ということだと思いますが、結果的には ATP ランキングや WTA ランキングを高める、ということに相違はないと思われます。

更に、この ATP や WTA のポイントを獲得するための日本国内の大会は、WTA であれば、2008 年度において、21 大会、ATP になるともっと少ない!?ランキングによっては、エントリーできない大会もありますから、実質、出場できる大会はもっと少なくなるでしょう。

結局は、日本国内の大会に出場しているだけでは、上記のような ATP や WTA のランキングを高めることが物理的に不可能であるため、海外での試合に出場して、ランキングを高める必要が出てくる!

論文では、上記に加えて、海外を転戦することに関して、以下のように続けて解説されています。

世界を転戦することに伴い旅費が嵩むことは誰でも容易に想像がつくと思われる。これに加え、プロテニスプレーヤーの場合、同伴するコーチの旅費をも考えなければならないため、旅費は単純に考えても倍加する。このように世界に通用するプロテニスプレーヤーを日本から輩出するためには、選手の経済的活動を支援する仕組を充実させることが不可欠なのである。

一方で、ATP ポイント やWTA ポイントを獲得できない純粋な国内大会の中で、最も賞金額が高く、権威のある大会は全日本テニス選手権で、優勝賞金は金 225 万円!こうした純粋な国内大会に全て優勝したとしても、賞金は約 300 万~ 400 万円にしかならない、とのことです。これでは、やはりプロテニスプレーヤとして生活はできませんよね。アマチュア選手は、賞金は受給できず、どんなに勝ち進んでも、1日最高 2 万円の日当を受領できるのみ、だそうです。

まず、最も賞金額の大きい大会の一つは全米オープン(四大大会の一つ)で、優勝賞金は約 1 億 1000 万円である(注意:現在の為替レートにすると金額は相違すると思われます)。なお、グランドスラム大会において、これまで日本人の男子、女子選手(シングルス)が優勝したことはない。

賞金額及び渡航コストのみから見れば、日本国内の大会に専念し、資金をためてから、世界を転戦することもひとつの方法のように見えますが、国内の大会に出場しているだけでは、獲得 ATP ポイントや WTA ポイントが十分でなく、世界各地で行われる大会に出場できません。従って、ランキングを高めるために、選手は世界に出ざるを得ない、ということになるし、グランドスラム出場を目指す選手が、日本国内の大会のみ出場していては、グランドスラムに出場することは困難でしょう。

スポンサー契約による収入

賞金による収入は上記の通りですが、上記の論文によれば、プロテニスプレーヤは、その他に以下のようなスポンサー契約による収入があります。

  1. 用具契約
    テニスにおける用具には、ラケット、テニスウェア、テニスシューズ、ボール(練習用)、ストリング(ガット)を挙げることができる。選手は、練習、試合、インタビューなどにおいて、スポンサーの提供する用具を使用する義務やスポンサーの開催するイベント・コマーシャルに出演する義務を負う。(中略) ラケットメーカーと日本国内の有力男子選手との契約金相場は年間 200 万円から 500 万円程度であるといわれている。
  2. 専属契約
    専属契約とは、選手は、新聞・雑誌・ランキングの表示やテニスウェア着用の際に、専属契約を締結した会社の名前を表示する義務を負い、当該企業は定額のスポンサー料を支払うことを内容とする契約を意味する。(中略) 専属契約は日本独特の契約で、海外で専属契約が締結されることは珍しい。
  3. パッチ契約
    テニスウェアの袖にスポンサー企業のロゴマーク(ワッペン)をつける義務を負い、スポンサー企業は定額のスポンサー料を支払う義務を負う契約をパッチ契約という。
  4. 雇用契約
    厳密にはプロスポーツ選手の資金調達手段とは言えないが、将来における雇用の安定を図り、企業の社員として働くいわゆる実業団選手。(中略) 平日の一部や土日を利用して練習に励み、有給休暇などを利用して、大会に出場する。この契約形態の場合、選手は引退後も企業の社員として勤務することができ、将来への不安がない反面、テニスに没頭できない制約を受けることになる。
  5. その他の契約
    選手とスポンサー契約を締結することはテニスのシーンに限定されるわけではない。マリア・シャラポワ選手は高級腕時計メーカーのタグホイヤー社とスポンサー契約を締結している。

上記のような活動の結果、得られる収入の合計額は日本人のトッププロで平均 500 ~ 1,000 万円程度と言われているそうです。ただ、ATP ランキング 1 位のロジャー・フェデラー選手(男子)の 2004 年における賞金収入は約 6.5 億円、スポンサーとの契約金収入約 7 億円、女子のマリア・シャラポワ選手は主要テニストーナメントと CM 契約により約 20 億円の収入をあげた、として締めくくっていますが、日本人プロテニスプレーヤに関する実質の収入は、やっぱりベールに隠されているような気がするのは私だけでしょうか・・・

茂木健一郎氏の「「典型的な日本人」

茂木健一郎氏の「連ツイ」というのは、本当に面白い!全てを転載することはできませんが、いくつかの「連ツイ」は引用して、自分の記憶に留めておきたい・・・先日の「典型的な日本人」に関する「連ツイ」もいろいろなことを考えさせられました。

日本人としてのテニス、日本のテニスと言ったことにこだわっている私ですから、「日本人」に関する内容は、やっぱり気になるわけです。

  • 典型(1) ツイッター上のやりとりで、「医者などの信用されるべき職業は黒髪であるのが当たり前」とか、「日本人なのだから、髪の毛は黒くて当然」などという人たちがいるのを見て、本当に愕然とした。「均質性」を暗黙のうちに前提として疑わない。病は深いと感じた。
  • 典型(2) 「典型的な日本人」として、髪の毛が黒くて、皮膚が「肌色」の人を思い浮かべる。「基本」としてはそれで良いとして、そのようなイメージを他人に押しつけることが、いかに抑圧的なことか、気付かずにいる人がいるとは、真に衝撃的なことである。
  • 典型(3) 20歳を過ぎた頃、「日米学生会議」でアメリカを訪れた。日本側は、事前に会合を重ねて入念に準備をしたが、アメリカ側は国土が広く、当時はインターネットもなかったため、会議開始の前日にしか会えなかったらしい。
  • 典型(4) ところが、初日の夜のお互いの「演し物」で、入念に準備したはずの日本側よりも、即興に近い形でやったアメリカ側の方が、見ていて面白かった。アメリカ人の瞬発力と、エンターティンメントに関する感性を思い知らされた。
  • 典型(5) 日米学生会議の初日の夜の演し物で、今でも記憶に残っているのが、「典型的なアメリカ人」(Typical American)である。
  • 典型(6) 一人ひとりが自己紹介する。そして、最後に、「私は典型的なアメリカ人です」(I am a typical American)という一言をつけて終わる。
  • 典型(7) 「私の父はフランスから来て、私の母はロシアから来ました。二人はニューヨークで恋に落ち、結婚しました。私は典型的なアメリカ人です。」
  • 典型(8) 「私の祖先は、イタリアから来て、ずっとシカゴに住んでいました。父の代になって、フロリダに移住し、そこで韓国から来た留学生だった母と知り合いました。私は典型的なアメリカ人です。」
  • 典型(9) 「私の父方の祖父と祖母は、いっしょにドイツから移民して来ました。母方の両親は、ロシアから来たユダヤ人です。私は典型的なアメリカ人です。」
  • 典型(10) 私の両親の祖先は、どちらも、アフリカから連れて来られた奴隷でした。解放されて、努力し、弁護士がたくさん輩出する家系になりました。私は典型的なアメリカ人です。
  • 典型(11) 私の祖先は、1800年初頭にアイルランドから移民してきて、それ以来ずっとニューイングランドに住んでいました。私は典型的なアメリカ人です。
  • 典型(12) めくるめくような多様なバックグランドを語り、その後で、「私は典型的なアメリカ人です」と付け加える。アメリカ社会の多様性と、誰もが「典型的なアメリカ人です」と認め合う大らかさ。アメリカという国の魅力を強烈に印象付ける演し物だった。
  • 典型(13) それに比べて、日本人はどうか。日本人は均質であるという思い込みが、少数派に対して抑圧的に働くだけでなく、グローバル化する世界において、日本の競争力を奪う、意味のない制約になっている。
  • 典型(14) グローバル化の流れは必至である。「私は典型的な日本人です」という言葉を、多様な意味でとらえる。そんなことができる時代が、すぐそこに来ている。
  • 典型(15) 「私の母は、熊本から東京に出てきました。父は、北海道から大阪に働きに出て、旅先の東京で母と知り合いました。私は典型的な日本人です。」
  • 典型(16) 「私の祖先は、朝鮮半島から日本にやってきた職人でした。京都の近くに住んでいて、代々細工ものを作っていました。私は典型的な日本人です。」
  • 典型(17) 私の両親は、ベトナムから難民としてやってきて、日本に住み、苦労して働いて、地域社会に溶け込みました。私は典型的な日本人です。
  • 典型(18) 私の父は、マンガに惹かれてフランスから東京に来て、秋葉原で母と知り合って結婚しました。私の父方の祖父、祖母は、リヨンで精肉店を営んでいます。私は典型的な日本人です。
  • 典型(19) 「私は典型的な日本人です」という言葉を、多様な意味でとらえることができるようになってこそ初めて、日本はグローバル化する21世紀にふさわしい活気あふれる国になるのだろう。

どうでしょう・・・日本を考える上で、やっぱり上記のような内容は理解していた方がいいでしょう?

10代の日本人プロアスリート達への心配事とは・・・

今や「Twitter」にはまってしまっている今日この頃。とにかくその情報量の多さにビックリしています。ブログの世界よりも、ひょっとしたら有益な情報が流れていくことがあります。そんな「Twitter」で流れてきたブログの投稿記事、「岩佐徹のOFF-MIKE::「若きアスリートたちの危うさ~先見の明ということ?」」を発見しました。

ちょっと気になった部分を引用しておきましょう。

錦織圭、石川遼…日本を飛び出して、世界を舞台に戦う10代のアスリートが増えてきたのはその種目に対する注目度も上がるし、喜ばしいことです。しかし、体も精神面も十分に出来ていない彼らに国民が勝手に盛り上がってしまう一方で、“悩ましい”部分もあるのです。

こわいのは、本人の意志に関係なく人気者になって、大きな期待を背負わされていくと、そのうち、自分の都合だけでは動けないほど、さまざまなcommitment(=“約束事”)でがんじがらめになってしまうことです。契約で選手に課せられる義務のことですが、日本人の場合は、法律的にはその中に含まれない“義理・人情”が選手の行動に微妙な影響を与えるのです。

外国人なら、故障が発生したら、割り切って「ダメなものはダメ」と断るケースでも、日本人の場合は「スポンサーに申し訳ない」、「今、せっかく調子がいいのだから」と考えて、少々無理をしてでも出場してしまう…そういう“メンタリティー”が邪魔をすることがあると聞きます。ありがちなことですが、それによって、選手寿命を縮めてしまった話はたくさんあります。

若くしてプロ選手になることは、素晴らしいことだと思いますが、やはり上記のような内容は、選手本人ばかりではなく、周囲の関係者もしっかりと自覚しておく必要があるのでしょうね!